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タイ国海外視察レポート
3日目 タイグリコ社工場視察
泰グリコ社 会社概要
社名 泰グリコ社 タイグリコ社
設立 1970年4月
社長 綿引慈郎
従業員 659名(日本人6人)
工場敷地面積 56500平方メートル
工場建物面積 1971年:第1工場17013平方メートル
1992年:第2工場21377平方メートル
2004年
生産能力
生産商品 / チョコレート・焼き菓子
・チョコレート製造能力:2285t
・焼き菓子製造能力:2962t
・生産数量:1億7300万サック
・小売価格:15b〜25b/国内向け販売90%/日本向け生産無し
タイは、年間通して高温の為、チョコは、日本から輸入をしてきたので、グリコブランドのチョコは高級菓子になっていた。
昨年から同工場でもチョコの生産を開始しているが、特徴としては、解けにくい油脂を使用することから口の中で解けにくいカリカリした食感になっている。現在グリコブランドのプライスゾーンは、15〜25バーツと他社の菓子と比較してもリーズナブルな価格帯になっている。

泰グリコ製品の国内流通は、全国13箇所のエージェント(代理店)を通して、小売店へ届けている。大型・CVS小売店などモダントレードが全体の40%ある。 13エージェントへの代金回収は、グリコ営業が直接行う。一部振込みある。 取引面では、エージェントへの仕切値が全国一律なのと、カタログやケースに卸価格・小売価格が刷り込まれ明確にしている。

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タイグリコ社工場視察

タイグリコ社(THAI GLICO CO.,LTD.)

社長綿引慈郎氏、工場長吉持真吾氏、営業部長安達昭彦氏の出迎えを受けて、バンガデイ地区に新設された第二工場を訪問、安達部長よりタイ国の小売マーケット及び消費財流通について説明を受け、吉持工場長より工場内へ案内され説明を受けた。

グリコ社及び工場の概況は前記の通りだが、タイ国へ進出以来35年を経て、グリコ製品のタイ国内及び周辺諸国の菓子市場では圧倒的な存在感がある。熱帯地域での菓子生産と販売には、日本国内とは別次元の努力と苦心があったと察しられる訳だが、数々の困難を克服された姿がタイ国の地にあった。

熱帯地域での菓子生産と販売の特殊な条件について、研修会参加者からの疑問、質問が多く出された訳だが、日本国内のような総合卸業が存在しない国で、どのように製品を流通させるかという点、及び上代と仕切り価格の表示問題について質問が相次いだ。

特に製品の上代と仕切単価(85%)が製品カタログに印刷され、製品の内箱(B)及び外箱(ケース)に、それぞれの仕切価格(ボール単価、ケース単価)が刷り込まれているのが我々から見ると大変特異に感じられた。これはタイ国の卸、小売店頭での価格上の間違いを無くすることと、メーカー希望卸し価格を守らせる為と考えられる。

又、この方法は商売、物流の現場で間違いを起させない為と同時に、能率よく製品を流通させる一つの方法であり、わが国でもピース表示からNPPへの移行の際、各地から寄せられた問題でもあった。しかしタイ国でも巨大小売業から小売価格が乱れはじめ、順次NPP化に向かうと言うことであった。

総合卸業が存在しないタイ国でのグリコ製品の流通は、35年の歴史の中でそれ相応の流通方式をつくり上げている。タイ国を13の地区に分け、それぞれ代理店を置き、代理店がその地域での販売目標を課せられ、その管理下で大小の卸店、小売店が販売を行い、代理店同志の地域破り、競争を極力させないようにして、代理店、卸店、小売店それぞれが適正な利益を得られるように目論んでいる。

カテゴリー別卸業が存在しないタイ国ではあるが、カテゴリーを越えた優力な総合卸業は各地に存在すると言うことで、それ等有力な総合卸業は重要な販売先であるとのこと。それ等総合卸業は、基本的に一カテゴリー、一メーカー扱いと言うことで、菓子はグリコを扱えば他の同等な菓子メーカーは扱わず、その代わりその地区では独占的な販売権を得て、その利権を得る代わりに、その販売責任も果たしていく、これが東南アジアで一般的に見られる卸、代理店の制度ではないだろうか。

同一メーカー品で限界を超えた価格競争が日常的になっているわが国に於いても、このようなメーカーごと、製品ごとの一地域一代理店制度の採用がある程度必要になって来ているのではないか。この制度はメーカー側、小売業側にとっては大変都合の悪い制度ではあるが、現在のように買い手に百%都合が良く、売り手に百%都合が悪い販売制度の改革は待ったなしで進めないと、少子高齢化、大幅な売上げ増が望めぬこれから、異常な低マージン、損が出るようなメーカー品は誰も販売しなくなるのではないか。

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